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新型コロナ活動制限 完全撤廃 授業や課外活動 コロナ前の水準に

2023.05.16

新型コロナ活動制限 完全撤廃 授業や課外活動 コロナ前の水準に

表=5月8日以降の活動制限

京大は5月8日、活動制限ガイドラインの対応レベルを「0=通常」に引き下げ、課外活動等の実施における感染拡大予防マニュアルを廃止した。授業や課外活動に関する活動制限の全てを撤廃するほか、共用施設の利用をコロナ禍以前と同水準で認める。制限が完全に取り止められるのは2020年3月の制限開始以来初めてであり、京大における一連の新型コロナ対応は大きな節目を迎えた。

予防マニュアルの廃止に伴い、厚生課課外活動掛は全学公認団体に対し、5月8日以降の活動について「活動計画書」の提出を求めない。一方、学生教育研究災害傷害保険(学研災)の適用に必要であるとして、「構成員名簿」「遠征・合宿届」の提出は引き続き求める。また、西部課外活動棟・学生集会場の共用室について、貸出時間を22時まで延長し、申請すれば22時以降の使用も許可する。

課外活動掛は5月8日、吉田南4号館(4共)と吉田南総合館の教室について、課外活動を目的とする貸し出しをおよそ3年ぶりに再開した。吉田南4号館の貸し出しは全学公認団体に限り認められ、利用希望日の4営業日前までに厚生課課外活動掛に申請が必要。利用時間は22時までとしているが、2週間前までに申請することで24時までの延長が認められる。また体育館トレーニングルームについては、全ての時間帯において体育会員でない一般の学生、教職員の利用が認められた。事前に予約や申請は不要で、平日は8時30分から21時まで、土日祝は9時から18時まで利用できる。

20年3月、京大は当面の間「学内外でのすべての課外活動」を自粛するよう要請し、多くの団体が活動や新歓イベントの中止を余儀なくされた。7月からは事実上の許可制をとり、感染状況に応じて活動を制限してきた。22年度も緩和が進む一方、課外活動掛への活動計画書の提出は20年7月から一貫して求めていた。新歓では、21年4月にビラを配布する「ビラ紅萠祭」を開催し、22、23年にも続けて開催している。

貸出が再開された4共の教室

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