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活動制限 5月に完全撤廃へ 新型コロナ 約3年ぶり

2023.03.16

活動制限 5月に完全撤廃へ 新型コロナ 約3年ぶり

学内のコロナ対応 主な変更点

京大は3月8日、新型コロナウイルス感染症への今後の対応について発表した。授業や課外活動に関する活動制限について、3月13日から5月7日まではガイドラインの対応レベルを「1(−)= 原則制限無し」とし、一部の感染対策を継続した上で通常の形式で実施する。また、5月8日から政府が新型コロナを5類感染症に位置づけることに伴ってガイドラインの対応レベルを「0」とし、活動制限を完全に撤廃する。2020年からおよそ3年続く新型コロナ対応が大きな転換点を迎える。

飲食を伴う懇親会 制限設けず


大学は課外活動の感染予防マニュアルをおよそ1ヶ月ぶりに更新した。飲食を伴う懇親会等の開催について「制限を設けない」とし、約3年ぶりに制限が解除された。なお、2月には「少人数かつ短時間」のものに限り認めていた。課外活動掛によると、懇親会については活動計画書への記載も求めないという。一方その他の活動に関しては、活動計画書の提出を依然として求めるほか、課外活動場所の利用時間は据え置いて21時までとした。

また、新入生の勧誘については昨年と同様、4月4日から6日の10時から14時まで「ビラ紅萠祭」を吉田南グラウンドで実施する。昨年度はオンラインでの事前予約を必須としていた新入生の見学および活動体験について、今年度は「密にならない人数」で実施することを求めるにとどめ、事実上大幅に緩和した。また、新歓での飲食を伴う懇親会の実施にも「制限を設けない」としたことで、19年春以来、4年ぶりに実施可能となった。

マスク推奨 撤廃へ


また大学は3月8日付の「新型コロナウイルス感染症への今後の対策について」の中で、他者との距離が十分確保できている場合を除いてマスク着用を推奨する旨を定めた昨年6月の通知に基づく対応を、3月31日までは継続するとした。一方、24日に実施する大学院学位授与式及び学部卒業式におけるマスクの着用は「個人の判断に委ねる」としている。加えて、4月1日以降はマスク着用を求める通知を廃止し、「個人の主体的な選択を尊重し、着用は個人の判断に委ねる」ことを発表した。また同文書の中で、2020年に設置した危機対策本部(本部長=湊総長)について、5月8日以降、行政の対策本部の廃止に合わせて廃止することを明記した。

これまでの活動制限


20年3月、京大は当面の間、「学内外でのすべての課外活動」を自粛するように要請し、多くの団体が活動や新歓イベントの中止を余儀なくされた。7月からは事実上の許可制をとり、その後は感染状況に応じて屋内の活動を制限してきた。22年度も緩和が進む一方、課外活動掛への活動計画書の提出は20年7月から一貫して求めている。新歓では、21年4月にビラを配布する「ビラ紅萠祭」を開催し、22年にも続けて開催している。

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