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11月祭 人数制限での開催を検討 全学実、「京大生優先」案は却下

2022.07.01

6月15日と23日に、第64回11月祭全学実行委員会(全学実)が開かれた。11月祭事務局は、対面開催に際して「入構制限する可能性が極めて高い」との認識を示したうえで、学外者に先行して京大生の企画出展を受け付ける案を提示したが、参加者の反対を踏まえて提案を取り下げた。

事務局は15日、学外者の企画参加の可否について、感染状況を踏まえて秋に再度判断する意向を示した。そのうえで7月の企画登録会では京大生の企画のみ申請を受け付ける方針を提案した。その理由について、学内外から同時に受け付けた場合、感染拡大による急遽の制限で学外者に「多大な迷惑」をかける可能性があるためと説明した。

参加者からは、11月祭の意義として学外との交流や文化発信があり、学外者の出展を制限するべきではないとする反論や、学生の主体的な祭りである11月祭で、大学が設定する学籍を参加基準にすることへの懸念が出た。事務局は、京都府のガイドラインが最大収容人数を5千人としており、東大の五月祭では出展者数のみで5千人を超えたことを例に挙げて、出展数制限の必要性を説明した。これに対し、先に企画数の合計を把握して、後から制限を加える方が合理的とする意見が上がった。議論を踏まえて23日、事務局は提案を取り下げ、夏の企画登録会では学内外から出展を募集することを決定した。

15日には文学部自治会学友会が対面の全学実開催を提案し、23日の会議は文学部第3講義室にて、対面とオンラインのハイブリット形式で行われた。新型コロナの感染拡大で休止されていた学友会の教室貸し出し制度が、5月17日に再開されたことによる。

来年度の日程も協議

事務局は23日、第65回11月祭の日程について、大学から変更の要請があったことを報告した。全学実は11月23日(木・祝)から26日(日)の日程を承認し、大学に提案していたが、大学は22日(水)から25日(土)を希望した。理由として大学は、曜日振り替えが増えるのを避けるためと説明している。

今後について事務局は、全学実が提案した日程での開催を目指して、大学との協議を重ねるとしている。

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