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11月祭全学実 事務局が事実誤認 大学による日程変更めぐり

2022.06.01

5月22日、第64回11月祭の第1回全学実行委員会(全学実)が開かれた。事務局は、大学が全学実に確認せずに開催日程を変えたとする議題を挙げたが、29日に実際には大学の確認があったことが発覚したとして参加者に謝罪した。事実誤認の原因は、情報共有・引き継ぎが不十分だったことだという。

11月祭の日程は、休講日の確保との兼ね合いから、開催の前々年度から交渉している。今年度の開催日程として、11月23日から26日の期間を全学実は大学に提案していた。しかし大学は、19日から22日での開催を想定した休講日を設定した。提案された日程では別の曜日に振り替える授業が増え、非常勤講師の取り扱いが複雑になったり、後期の終了が遅くなり入試準備や論文審査に影響が出たりするためだという。

全学実は、大学からの確認がなかったという前提で議論し、抗議声明を出すことを条件に日程変更を承認した。声明の内容として、変更についての議論が不十分だったと明記すること、重要事項は検討段階で学生に伝えるよう大学に求めることを決議した。

しかし29日、事務局は参加者にメールを送り、実際には確認があったことを説明し、事実誤認を謝罪した。原因として、当時の連絡担当者が局内での周知を怠ったことや、代替わりの際に引き継ぎが不十分だったことを挙げ、「組織の在り方を見直す」と説明した。次回の全学実では、この件を踏まえ事務局が声明の文案を提案する。

本紙の取材に対し事務局は、誤認が発覚したのは25日だと回答した。当時の担当者は、昨年3月頃に確認を受けていたものの、4日間の開催期間には変更がないことや大学が異議に応じる可能性が低いと判断したことから、協議しなかったという。

その他、例年通り、昨年度11月祭の決算報告があったほか、原理研究会の追放決議が採択された。また、統一テーマを6月12日から6月21日の間に募集することなどが決定した。

全学実は11月祭に関する意思決定をする機関だ。次回は6月15日の20時から開かれる。参加申し込みの詳細は、11月祭事務局のホームページから確認できる。

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