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8学生に懲戒処分 昨年の時計台「占拠」に参加

2021.12.01

京大は11月24日付けで、学生8名に懲戒処分を下した。8名は昨年11月27日、熊野寮祭の一環として行われた時計台記念館の屋根に登る企画に参加したとされる。京大はこれを懲戒規定の「学生の本分を守らない」行為だと判断した。京大によると、時計台「占拠」を理由に処分を下すのは初めてだという。

8名のうち3名が2カ月以内の停学処分、5名が譴責処分となった。当該学生の所属部局の教授会や、各研究科長らが構成する学生懲戒委員会などが審議し、最終的には総長が決定した。

今年1月から事実関係の調査が始められ、2月16日には当該の学生に弁明の機会について連絡があった。学生懲戒規程では処分決定前に事情聴取と弁明の機会を与えることが規定されている。本紙の取材に対し京大は「全員から『弁明書』と題する書面の提出はあったが、いずれも聞き取り調査には出頭しなかった」と回答した。仮に聴取が開かれた場合、弁護士などの同席は認められず、学生一人に対して複数名の職員が対応することとなる。熊野寮自治会は聴取について、2月に発表した声明のなかで「強権的で、不均衡な構図」と批判している。

なお、懲戒規程において、停学は「学生としての権利を停止すること」、譴責は「その責任を確認し、及びその将来を戒めること」と定義されている。

時計台占拠は10年以上前から熊野寮自治会によって実施されている。2017年からは毎年、大学が不参加を呼びかける告示を発出し、3年ぶりに実行された昨年は警察を導入した。今年の熊野寮祭の開催2日前に今回の処分を発表したことについて、京大は「特に意図はない」と説明している。