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京大 活動制限レベル引き下げ 屋内での課外活動可に

2021.03.16

3月1日、京大は新型コロナウイルス感染拡大防止のための学内活動制限レベルを引き下げた。これは、京阪神地域での感染者数の減少や京都府における緊急事態宣言の解除などをふまえてのものである。今回の引き下げにより、1月以来禁止となっていた屋内での課外活動が可能となる。

京大は2月28日に湊長博・危機対策本部長の名義で発表した文書で、3月1日以降、感染拡大防止ガイドラインの活動制限レベルを2(−)から1へと引き下げることを発表した。2月28日に京都、大阪、兵庫の三府県における緊急事態宣言が解除されたこと、および同地区での感染者数の減少をふまえての引き下げであり、新年度に向けて教育・研究活動の効果を十分に発揮できるようにする狙いがある。

今回のレベル1への引き下げにより、レベル2(−)においては禁止としていた屋内での課外活動が可能となるほか、対面授業が「原則停止」から「最小限の制限」に変更され、学内会議、職員の勤怠などについても要件が緩和される。引き下げに際して、湊長博総長は学生へのメッセージを発表し、これまでの協力に感謝を述べるとともに、引き続き感染対策を行うことを求めた。

京大では、京都府での昨年末からの感染者数の急増や、緊急事態宣言の発令を受け、1月12日に活動制限レベルを1から2(−)に引き上げていた。2月には教職員3名、学生1名の感染が確認された。大学関係者の濃厚接触者が確認された事例もあったが、検査の結果陽性は確認されなかったという。大学構内の立ち入り箇所については消毒が行われている。

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