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共通科目 対面授業1割満たず 一部追加も大半が遠隔継続

2020.11.01

後期の全学共通科目について、京大は10月21日、新たに26科目を11月2日から対面授業に切り替えると発表した。しかし、対面形式をとる授業の割合は、すでに解禁している科目を含めて共通科目全体の約8%にとどまり、大半をオンラインで実施する状況が続く。

京大教務情報システム(クラシス)での発表によると、今回の追加により103の共通科目が対面で実施される。ただし、シラバスによると後期は1300を超える授業が開講されており、約92%がオンライン形式を継続することとなる。また、103科目の内訳はスポーツ実習が約4割、実験などの自然群科目が約3割、歴史系のゼミなどの人社群科目が約1割、その他が約2割となっている。

後期授業を巡っては、京大は10月6日に学内のマニュアルを改定し、対面形式の実施要件を緩和した。8日には平島崇男・教育担当理事名義で「対面授業の再開を進める」と発表していた。

必須の英語試験 対面で実施 初めて講義室に入る1回生も

こうした中、10月31日と11月1日、民間英語試験「TOEFL ITP」が吉田南構内の複数の講義室に集まる形で実施された。英語を履修する全学部の1回生が必須受験となっており、授業の選択状況によっては入学後初めて講義室に入る学生もいた。例年は1日で実施しているが、今年は2日に分けて参加人数を分散し、教室内での対人距離の確保を図った。感染症対策の観点から通学が困難な学生には、オンラインでの実施を検討しているという。

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