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法・期末試験 オンラインに変更 京大生の感染発表を受け

2020.08.01

7月21日に京大生の新型コロナウイルス感染が発表されたことを受け、翌22日に法学部は、23日から教室で実施する予定だった専門科目の試験について、すべてオンライン形式に変更すると通知した。23、24日に組まれていた試験は8月6、7日に延期して実施した。他9学部も前期はレポートやオンライン試験などで対応している。

22日付の文書で法学部は、21日に感染が発表された京大生に関して、複数の法学部生との濃厚接触が疑われると明かし、教室試験が困難と判断したと説明した。法学部は6月5日付の文書で、7月23日から8月5日まで教室での筆記試験を実施すると発表していた。そのうえで、直前に実施が困難な事情が発生した場合、学習支援システム(PandA)を用いたオンライン試験に切り替えると予告していた。変更を判断する基準としては、学内の活動制限レベルの引き上げや法学部生の感染を挙げていた。今回、基準に照らして変更を決定し、2日分の試験を予備日の8月6、7日に回し、準備期間を設けたうえで25日からオンライン試験を実施した。

他学部の成績評価については、理学部が5月29日、経済学部が6月5日、工学部が6月11日、教育学部が7月8日、総合人間学部が7月21日に、教室での試験を実施しない旨を通知するなど、各学部がオンライン試験やレポートなどで対応している。前期の試験を巡っては、国際高等教育院が5月12日、すべての全学共通科目で教室での試験を実施しないと発表した。専門科目の教室での試験については5月19日時点で、各部局が本紙の取材に対し、実施の可否を検討中と回答していた。

また、法科大学院では8月2日、翌3日から予定していた教室での期末試験をとりやめると発表し、6日からオンライン試験を実施している。予定の前日に変更を決定した理由について教務掛は本紙の取材に、「感染者が増加している状況に鑑みて変更した」と説明した。

8月16日12時30分配信

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