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立て看 学生に法令遵守要求 京都市から指導受け

2017.12.16

京都大学は11月14日、川添信介学生担当理事・副学長名義で大学周辺の立て看設置者に向け、屋外の広告設置を禁止している京都市の条例遵守を促す通知を出した。歩道沿いに設置している立て看板が条例に違反していると京都市から指導されたためだという。

通知は教務情報KULASISで発信。また、全学公認団体宛に同じ内容の文書を配布した。通知によれば、歩道沿いに面して設置された立て看板は条例で制限する「屋外広告物」に該当するとされる。京都市は2007年に景観保持を目的として「京都市屋外広告物等に関する条例」を制定。条例では、「擁壁に屋外広告物を表示してはならないこと(第5条)」「屋外広告物を表示しようとする者は市長の許可を受けなければならないこと」があり、立て看はこれらの規定に違反していると京都市は指摘している。また、通知では、歩行者に危険だと近隣住民から苦情が寄せられているともいい、12月上旬には、東一条通りに面して設置された立て看板が撤去された。条例違反には罰金があるが、京都市は本紙の取材に対し、「今すぐに罰則などを課すことなどはない」と述べ、さらに「京都大学とは今後協議を進めていく」と述べた。

10月20日に開催された学生生活委員会では、京都市から外構立て看に対して指導を受けたことが報告された。学生に対し、京都市から指導通知の根拠となる法令を示したうえで自主的な対応を呼びかけること、その呼びかけ内容については川添理事に一任することの二点が決定していた。

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