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阪大が七大戦連覇 東日本大震災受け、学生が団結

2011.11.14

全国の七つの国立大学が競う第50回全国七大学総合体育大会(七大戦)が、9月24日の閉会式を以て終了した。優勝は総合得点217点を獲得した大阪大学で、昨年に続き連覇を飾った。京大は総合で198・5点を獲得したが、大阪大、北海道大(214点)に続く3位という結果に終わった。

学生による自主運営を理念としてはじまった同大会には、1962年の第1回大会当時より京大のほか北海道大、東北大、東京大、名古屋大、大阪大、九州大の7校が参加。運営は各大学の体育会(東北大では学友会、東京大では運動会総務部)により行われており、各大学が1年ごとの持ち回りで主管校を務め、開催地として競技会場などを提供する慣例となっている。

第50回という節目となった今大会は北海道大学が主管校となり開催され、29競技41種目での得点が競われた。京大は女子バスケットボール、男子水泳、男女ラクロス、女子バレーボール、フェンシングの合計6種目で優勝したものの、8種目優勝の大阪大、7種目優勝の北海道大に総合で大きく引き離された。

東日本大震災の発生により、東北大、東京大をはじめ多くの運動部が活動を休止せざるをえず、また全国的な自粛ムードの中で、一時は開催を危ぶまれる事態にも陥った。しかし、甚大な被害を受けた東北大の活動を他の六大学が物資面で支援するなど、七大学の団結を証明する大会となった。

2012年度第51回大会は、九州大学を主管として行われる予定。
 

【第61代体育会幹事長・天ヶ瀬匡昭さんの話】



「京大は2年ぶりの主管校破りを目指したが、阪大に2年連続主管破りでの優勝を許す悔しい結果となった。前半はやや低迷するが8月に行われたラクロス男女、女子バレーボールの優勝で一時に首位に立つ。しかし波に乗る阪大、主管校北大に抜き返され最後は4位の名大を0・5点差でかわしぎりぎり3位と苦い結果となった。来年の九州(大会)ではこの悔しさを晴らしたい」

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