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文学部東館 「当面の間」条件付き継続利用へ 文自治会「大きく前進」 協議は継続

2026.01.16

京大が文学部東館にある学生自治空間の移転を求めている問題をめぐり、12月3日、文学部と文学部自治会(学友会)の3度目となる面談が行われた。面談で出口康夫・文学部長は、京大との交渉結果として学友会に合意案を提示。合意案では、引き続き文学部が代替スペースを提供するとともに、「当面の間」、東館の条件付きの利用を許容する認識を示した。事実上、東館の継続利用が部分的に認められたことになる。学友会は「7月の移転要求からすると大きく前進」とした上で、懸念点を盛り込んだ修正案を文学部に提出し、協議を継続する意向を示した。

東館には学友会が管理する学生控室(ブンピカ)や地下のボックス群があり、学友会のみならず7以上のサークルが利用している。京大は昨年7月、巨大地震による倒壊のリスクを理由に自治空間の移転を要求し、代替スペースを提案した。これに対して学友会は耐震補強などを求め文学部との面談を2度行い、東館の継続利用を模索してきた。今回の文学部と学友会の面談では、文学部が京大本部との交渉結果として学友会との合意案を提示した。

今回、京大の示した合意案では、引き続き文学部が学友会に2つの代替スペースを提供するとした上で、「当面の間」、新スペースでの活動が困難な場合はブンピカの使用が認められた。また地下ボックス群は物品等保管室として使用できるとしている。地震の前兆や建て替えとなった際には関連団体と話し合いをもつという。「当面の間」について明確な期間は定められていない。

学友会の見解


12月19日には東館を利用する諸団体が集まり利用者会議が開かれた。その中で学友会は、「7月に提示された移転要求からすると大きく前進した」とした。一方で、合意案では▼地下ボックス群が活動場所としてでなく「物品等保管室」とされている点▼ブンピカの利用は、新スペースでの活動が困難な場合に限られている点、などについて懸念を示した。現在のブンピカでの活動状況を踏まえると、代替スペースの広さでは活動が困難な場合がほとんどだという。また、耐震基準の曖昧さを疑問視し、京大による東館の構造調査の妥当性を追及する意思を見せた。今後、学友会が東館利用団体との協議を踏まえて修正案を作成し、文学部に提出する予定だという。


補足
2025年8月1日号「文・東館の学生自治空間に移転要求」において、「京大は移転先として、総合研究2号館地下の第12演習室と、文系学部校舎地下にあるサンクンガーデン(テラス席)階段下の倉庫を提案した。」と記載していましたが、移転自体は京大本部が、移転先は文学部がそれぞれ提案していたことを補足します。

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