作家・小松左京氏死去 京大伊文科卒「日本沈没」など(2011.08.01)

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「日本沈没」などの作品で知られ、星新一や筒井康隆とともに日本のSF界をリードしてきた作家・小松左京(本名:小松実)氏が、先月26日、肺炎のため大阪府箕面市の病院で死去した。80歳だった。

大阪市出身。1954年、京都大学文学部イタリア文学科卒業(卒論テーマはイタリアの作家ルイジ・ピランデルロ)。筆名の「左京」は「京大が京都市左京区にあるから」、「左に傾いた京大生だったから」など諸説ある。在学中は作家・高橋和巳らと交流を持ち、「京大作家集団」の活動に参加した。また日本共産党に入党し、政治活動なども行った(後に脱退)。

京大卒業後は経済誌記者などを経て、執筆活動を開始。1961年に募集された「SFマガジン」の第1回コンテストでは、小松左京の筆名で「地には平和を」を応募し、努力賞に入選。「易仙逃里記」(1962年)でSF作家としてのデビューを果たした。その後「日本アパッチ族」(1964年)、「エスパイ」(1966年)、「果しなき流れの果に」(1966年)などを発表。1973年に光文社から刊行された「日本沈没」は、膨大な知識と考証に裏付けられたスケールが話題を呼んで400万部のベストセラーとなり、日本推理作家協会賞を受賞。また、「首都消失」(1985年)では日本SF大賞を受賞した。

文明評論家の加藤秀俊、故・梅棹忠夫らとも親交が厚く、1968年にはともに「日本未来学会」創設に携わった。またプロデュースでも才能を発揮し、1970年の大阪万博ではテーマ館の委員を、1990年の「国際花と緑の博覧会」では総合プロデューサーを務めた。

《本紙に写真掲載》

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