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〈Topic ’24〉暑を避け書を求む 下鴨納涼古本まつり

2024.09.16

〈Topic ’24〉暑を避け書を求む 下鴨納涼古本まつり

古書の海を進む読書家たち

8月11日から16日にかけて、世界遺産・下鴨神社(左京区)の糺(ただす)の森にて、下鴨納涼古本まつりが開催された。本イベントは、古書文化の活性を目指す京都古書研究会が主催するもので、今年で37回目の開催となる。下鴨の原生林に囲まれた馬場には、京都だけでなく大阪や奈良、三重から集まった24の古書店がテントを張り、約80万点の古書が並んだ。

会期中、京都では厳しい暑さが続いた。老若男女の来場者たちは汗を拭いながら掘り出し物を求め、果てなく続く背表紙を吟味していく。会場の南端では飲食物を振る舞う売店も並び、かき氷やコーヒーを嗜みながら購入品に目を通す来場者の姿もあった。掘り出し物を見つけた来場者の顔には、連日の猛暑を忘れる涼しさが浮かんだ。

京都古書研究会は、秋にも百万遍知恩寺にて古本まつりを予定している。秋風にページをめくらせるのが待ち遠しい。(燕)

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