ニュース

京大 学童保育所を設置 研究と子育ての両立を支援 大学文書館1階に、12月から

2023.09.16

京大 学童保育所を設置 研究と子育ての両立を支援 大学文書館1階に、12月から

学童保育所が設置される大学文書館。工事が行われている(9月14日)

京大は、12月9日から学童保育所「KuSuKu」を開設することを発表した。教職員及び「正規」学生を保護者に持つ児童が対象。開設場所は大学文書館1階で、土日祝日及び小学校の長期休業中に開所する。教職員や学生が研究と子育てを両立することを支援するとともに、京大が持つ学術的なリソースを活用して児童の探求心を伸ばすことを目的としている。

設置の経緯について京大は、「京都大学男女共同参画推進アクションプラン(2022―2027年度)」に学内保育施設の設置に向けた検討が盛り込まれ、大学周辺の保育所の充足状況や教職員へのアンケート結果から、小学生対象の学童保育所のニーズの高さが明らかになったことをあげた。地域や企業と連携しながら、1年半以上かけて学内で議論を重ね、開設に至ったという。

学童保育所では、研究と子育ての両立を支援することに加え、教育学などの専門家が監修したアカデミックプログラムや留学生との異文化交流などを通して、児童の考える力や探求心を育むことを目指す。「KuSuKu」という名称には、京大のシンボルツリーであるクスノキをイメージして児童がすくすくと育つ場所になるようにとの思いが込められている。

設置場所については、安全性の確保や送迎時の利便性を考慮して、複数の候補地から大学文書館を選定したという。学童保育所の設置によって縮小する文書保管のスペースについては代替場所を確保していると説明した。

対象は、派遣職員を含む教職員と「正規」学生を保護者に持つ小学1年生から6年生までの児童。定員は35名を予定しており、保育時間は8時から19時で延長は21時まで。1日の利用料は税込3960円で、利用には事前申し込みが必要。詳細については9月下旬頃の発表が予定されている。京大は、将来的には利用状況等を踏まえ、定員や開設日、利用対象者の範囲を広げることも考えられるが、当面は今回設定した条件で運用していくとした。

関連記事