〈Topic ‘23〉穢れを祓い夏を乗り切る 狸谷山不動院「火渡り祭」
2023.08.01

炎が大きく上がる護摩供養の様子
夕闇が迫る中、大きな法螺貝の音が響き、本堂での法要を済ませた山伏による護摩供養がはじまる。燃え盛る護摩の火が、崖にはりつくように建つ懸造りの本堂をあかく照らすなか、山伏が大きな声で参拝者の身上の安全を祈願してまわった。
護摩供養が終わると火渡りが始まる。護摩の火を鎮め、残り火でつくった道の上を山伏が渡る。一般の参拝者もこれに続き、赤く燃え残った護摩の炭の道を連なって歩いていた。(汐)