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初夏の訪れを告げる青もみじ 宝厳院 春の特別拝観

2023.06.16

初夏の訪れを告げる青もみじ 宝厳院  春の特別拝観

訪れた人の多くが写真に収めていた

天龍寺の塔頭寺院、宝厳院(右京区)で春の特別拝観が行われている。初夏らしい新緑の青もみじが楽しめる。

宝厳院は室町時代、管領・細川頼之が天龍寺から迎えた夢窓国師の三世の法孫・聖仲永光により創建されたという。見どころの一つ「獅子吼の庭」は嵐山の景観を取り入れた借景回遊式庭園だ。山門をくぐると、青もみじが嵐山の自然の中で作り出す風景に思わず目を奪われる。園内は観光地の喧騒とは隔絶され、訪れた人々を景色の中に入り込んだような感覚にさせる。

「獅子吼」とは仏が説法するという意味だそうだ。新生活も落ち着き始めたこの季節、嵐山の自然の中で日常を振り返ってみてはいかがだろうか。宝厳院は嵐電「嵐山駅」下車徒歩3分。拝観は6月30日までで通常は非公開。庭園拝観料は大人700円、小中学生300円。(省)

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