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ビラ紅萠祭開催 応援団「来年は本部構内で」

2023.05.16

体育会と応援団は4月4日から3日間、吉田南グラウンドでビラ紅萠祭を開催した。およそ250団体がビラの配布やステージ企画を行い、新入生は3日間で約2500人が参加した。主催の応援団は来年度以降、コロナ禍以前と同じ形式での開催に意欲を示している。

2019年以前、紅萠祭は時計台前で様々な全学公認団体がパフォーマンスを披露するなど、対面での勧誘活動の場として開催されていた。20年は中止を余儀なくされたものの、21年からは勧誘ビラの配布のみを行う「ビラ紅萠祭」として実施している。21年には公認団体のみが参加を認められていたが、22年には非公認団体の参加が認められ、今年度も踏襲された。

3月31日には、大学が体育会・応援団に対し、参加団体の代表者の氏名や連絡先の提出を求め、体育会・応援団は4月3日に情報を提出した。主催の体育会・応援団は参加団体に対し、告知がなされていなかったとしてメール上で謝罪している。体育会は取材に対し、情報提供は大学側との打ち合わせの時点で決定していたと明かしている。大学は情報提供を求めた理由について、トラブルなどの際に直接参加団体に連絡する可能性があったためだとしている。また、応援団によると、新入生を引き留める団体などの報告が寄せられたため、すべての参加団体へメールで注意喚起を行ったという。

応援団の担当者は取材に対し、多くの京大生はコロナ禍以前の「活気にあふれていた」紅萠祭を望んでいると推し量った。そのうえで、ビラ紅萠祭という形態が常態化することへの危惧を明らかにし、来年度以降は「紅萠祭を本部構内で行うことを目指す」と話した。京大は取材に対し、来年度の実施形態については体育会・応援団と協議して決定するとしている。

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