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〈Topic ‘22〉熱々大根で無病息災 千本釈迦堂大報恩寺 大根焚き

2022.12.16

例年、12月の7日と8日には、千本釈迦堂大報恩寺(せんぼんしゃかどうだいほうおんじ)にて大根焚(だいこだ)きが行われる。大根焚きとは、京都の複数の寺で催される、中風封じと無病息災を願って焚き上げた大根を振る舞う行事だ。その起源には諸説あるが、千本釈迦堂大報恩寺では、鎌倉時代に茲禅上人(じぜんしょうにん)が大根の切り口に梵字を書いて魔除けにしたことと言われている。

3年振りの開催となった今年は、用意された席のほとんどが熱々の大根をいただく参拝客で埋まった。一つひとつ面取りされた大根は出汁が染み込んで茶色く染まり、口の中でほろりと崩れた。大根焚きは釈迦が悟りを開いた日を慶讃(きょうさん)する成道会(じょうどうえ)に合わせて行われる。

大根焚きは、2月頃まで京都各地の寺で行われている。体調を崩しやすいこの時期の健康を願って、大根を味わってみてはどうだろうか。(楽)

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