ニュース

交換留学の奨学金新設 安藤忠雄氏の寄附で 150万円給付

2022.09.16

京大は8月12日、海外交換留学に派遣される学生を対象に、ひとり150万円を給付する「京都大学安藤忠雄国際奨学金」を新設することを発表し、募集を開始した。建築家の安藤忠雄氏からの寄附金3千万円を原資とし、10年間で毎年2名ずつ支援する。

支援対象となるのは、学生交流協定校への交換留学制度を利用して1学期以上留学する学生。渡航前に支給し、返済は不要とする。応募要件は▼派遣先大学の求める語学要件を学内応募時点で満たす▼留学中に「日本では得がたい多様な文化・考え方を直接感じることができる取り組み」等を行う▼学内外の取材に積極的に協力するなど。現在は23年後期出発の学生を対象に募集している。学内関係者による選考を経て支給学生を決定し、学生の渡航前に安藤氏が激励する機会を設ける予定だという。

昨年5月に京大は、研究者育成を目的として約200名の学生に奨学金を支給するCreate the Future Projectを発表し、安藤氏らが原資を提供していた。今回の国際奨学金は、安藤氏と湊総長の意見交換のなかで発案されたという。創設の目的について京大は、海外渡航が制限されるコロナ禍でも学生に「失敗を恐れず果敢に挑む行動力を育んでほしい」としている。

関連記事