〈Topic ‘22〉刹那を生きる花 東林院『沙羅の花を愛でる会』(2022.07.01)

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沙羅の花は朝に開くと夜落ちるといわれるほど短命である。だからこそ、平家物語でも無常の象徴として描かれるのだろう。存在はここしかない、刹那にしかない。和尚の講話の中でのこの言葉が強く響く。

妙心寺東林院で「沙羅の花を愛でる会」が6月15日から30日まで催された。1977年から始まり、多くの人に親しまれている。

沙羅は特定の木を指す言葉ではなく、国によって異なるという。日本ではナツツバキを指し、例年5月から7月にかけてツバキに似た小さい花を咲かせる。東林院の前庭では十数本の沙羅の木が見られる。鮮緑の苔と落ちた沙羅の白い花のコントラストは印象的だ。落ちた花は降り積もる雪にも見え、時折吹く風と共にまとわりつくような梅雨のむっとした暑さを払う。見物客たちは木々が揺れる音と講話に耳を傾けながら、静かに沙羅の花の美しさに見入っていた。

次回の公開では、10月14日から23日の午後6時から午後9時まで「梵燈のあかりに親しむ会」が開かれる。拝観料は600円。(輝)

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【沙羅の花。咲くのはわずか1日】

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