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〈Topic ‘22〉ツツジと新緑 美しく咲き揃う 正伝永源院 春の庭園特別公開

2022.05.01

4月13日から5月5日まで京都市東山区の正伝永源院で春の庭園特別公開が行われ、色鮮やかなツツジと青々とした新緑が訪れる人の目を楽しませた。正伝永源院は臨済宗の大本山、建仁寺の塔頭で、織田家ゆかりの正伝院と細川家ゆかりの永源院を元とする。明治期に両者が合併して現在の姿となった。茶人の織田有楽斎が正伝院を再興させた歴史を持つため、茶との関わりも深く、境内では有楽斎が建てた茶室「如庵」や侘茶の深化に貢献した武野紹鷗の供養塔を見ることができる。それらを背に真っ赤に咲くキリシマツツジは閑静な池によく映え、「躑躅(ツツジ)」の漢字の由来のとおり多くの人が足を止めていた。

正伝永源院は通常非公開で、例年春のツツジと秋の紅葉の見頃に合わせて公開される。拝観料は大人600円、中高生400円、小学生以下無料。(爽)

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【初夏の訪れを告げるツツジと万緑】

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