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〈Topic’17〉東大手門特別公開

2017.05.01

東大手門の特別公開が3月24日から7月31日まで実施されている。期間中は、3年にわたる修復工事を終えた門の2階部分を見学することができる。

東大手門は1603年竣工、当初は2階建の櫓門と呼ばれる形状だったが、1626年、天皇を2階から見下ろさないようにとの配慮から、寛永の二条城行幸の際に、平屋建ての門へと改築された。1662年に発生した地震により門は倒壊したが、1863年の徳川家茂上洛に備え再建、櫓門に戻された。以降この形が維持されている。

工事は2011年から始まり、大政奉還150周年に合わせ、屋根の全面葺き替えや大壁の漆喰塗直しといった修復が行われた。来城者は、敵が侵入してきた際に石を落とすための出窓「石落とし」を興味深げに覗き込んでいた。(哥)

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