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〈Topic’17〉平安から続く禊の儀式 下鴨神社御手洗祭

2017.08.01

京都市左京区の下鴨神社にて、7月22日から7月30日までの間、御手洗祭が開催された。祭の参加者は、境内にある御手洗池に足を浸しながら御手洗社に蝋燭を供え無病息災を祈った。池の水深は大人のふくらはぎあたりまであり、場所によっては膝まで浸かってしまう所もある。炎天下のもとでも水はひんやりと冷たく、涼を取りにきた人々も満足げな表情をしていた。

この行事は「足つけ神事」とも呼ばれ、平安時代に疫病が発生する夏に罪や穢れを払い清める禊としてはじめられた。御手洗祭が開催されるのは土用の丑の日の前後数日間で、御手洗池に入ることができるのは1年のうちその期間だけだ。

御手洗池の水源は境内にある湧水で、古くから土用の丑の日ごろに水量を増すと言われている。(恭)

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