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〈Topic ’25〉一寸先に秋を見る 鴨川ほとりを逍遥す

2025.11.16

〈Topic ’25〉一寸先に秋を見る 鴨川ほとりを逍遥す

鴨川東岸に植わる木々

11月の京都は秋本番。パリのセーヌ、ロンドンのテムズに並ぶ京都の鴨川には、素朴だが淡麗な空気が広がっていた。

筆者はいつもと違うルートでアルバイトに向かうことにした。鴨川の堤防から河川敷に自転車を滑らせる。自転車のサドルが小刻みに揺れた。道は悪いが天気が良い。空に広がる、海のような青と綿のような白は、全ての倦怠を海綿のように吸い取ってくれる。

土手に植わる木々には色づくものもそうでないものも。まだ青々としたモミジも、真っ赤なサクラの葉も。しなやかな17時の風が対岸のジャズを運んできた。その風にはふた月前の湿度も汗の臭気もない。負けじとウクレレをはじく自軍の青年も頼もしい。土手に座るミュージシャンには色づくものもそうでないものも。まだ練習中のギターも熟練のサックスも。その腕前は人それぞれで、それでいて誇らしげだった。

二条大橋の手前でスロープを登って再び川端通に戻った。読書の、食欲の、と何かとかこつけられるこの季節も、あとわずか。来る底冷えに備えながら堪能したい。(燕)

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