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森毅氏が逝去 「よろず評論」活動に幕

2010.08.07

数学者で京都大学名誉教授の森毅(もり・つよし)さんが先月24日、敗血症ショックにより大阪府内の病院で亡くなった。82歳だった。

1928年、東京都生まれ。東京大学理学部数学科を卒業後、北海道大学理学部で助手を務め、1971年に京都大教養部教授に就任。専門の数学について講義するかたわら、教育や文芸など専門以外の分野でも幅広く言論活動を行った。91年の退官後にも新聞・テレビなどで批評活動を展開し、歯に衣着せぬ物言いと親しみやすいキャラクターで人気を博した。

数学の分野で『位相のこころ 位相空間論と関数解析のために』『現代の古典解析』など、一般書で『まちがったっていいじゃないか』『考えすぎないほうがうまくいく』など多くの著書を残す。

昨年2月に料理中の火傷で重傷を負って以来、入院生活が続いていた。

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