〈Topic ’25〉2025、騒然と 祇園界隈 賑やかに年越し
2025.01.16

年越しの瞬間の四条通。各人がその瞬間を撮影している
大晦日の23時に四条大橋から八坂神社前までの四条通が歩行者天国となると、若者を中心とした人々は、八坂神社での初詣を目指して通りを東に歩き始めた。事故防止のために警官隊が神社前で四条通を封鎖すると、10分もたたずに四条通は多くの人で溢れ、たちまちその端が見えなくなるほどの群衆と化した。
23時50分頃から警官隊は段階的に初詣客を八坂神社に誘導し始め、四条通の群衆は初詣の列に並びながら年越しの瞬間を待った。年越しの1分前になると群衆の盛り上がりは最高潮に達した。どこからともなく聞こえ始めたカウントダウンは大蛇のように通りを飲み込み、2025年が到来すると満員御礼の祇園には歓声がこだました。一方、年越しから20分ほど経った河原町通では、興奮冷めやらぬ群衆の横をゴミ収集車が走り抜けていった。
翌朝の6時頃、八坂神社の境内には初詣をする多くの若者の姿があった。境内に軒を連ねる屋台は温かい煙をくゆらせる。参拝客は提灯のオレンジ色に旧年の思い出を焦がし、おみくじに一喜一憂する。だんだんと山際が白く靄る中、人々は新年への祈りを白い息に融かした。(燕)