731部隊論文 検証求める有志 申入書提出 総長に懇談を要求(2020.04.01)

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京大が1945年に学位を授与した旧満洲第731部隊軍医将校の学位論文に人体実験が疑われる記述がある問題で、京大に検証を求める有志は3月3日、山極壽一総長に懇談の場を設けることを要請する申入書を郵送で提出した。同日、西山勝夫・滋賀医科大名誉教授ら有志は会見を開き、論文の本調査を行わないなど一連の当局の対応を「不誠実」と指摘した。

有志による「満洲第731部隊軍医将校の学位授与の検証を京大に求める会」は会見の中で、昨年6月に関係資料の情報開示請求を行ったところ、不開示や黒塗りでの開示ばかりだったと説明し、「到底納得できない」と京大を批判した。今回の申入書で有志は、こうした大学の対応について山極総長に見解を問いたいとしている。

当該の学位論文は、ペスト菌を有するイヌノミを「さる」に付着させて感染率を調べたもので、京大は、これを執筆した軍医将校に医学博士の学位を授与した。しかし有志は、「さる」が「頭痛(中略)ヲ訴ヘ」という記述があることなどから論文中の「さる」が人間である可能性を指摘し、2018年1月に会を発足させて以来、京大に検証の実施および人体実験が確認された場合の学位取り消しを求めている。

検証の要求を受けて京大は2018年9月に予備調査を開始したが、昨年2月に文書で「本調査を実施しない」と通知した。有志はこれに抗議し、昨年6月に調査に関する情報公開請求を行ったところ、予備調査委員会委員の氏名が開示されなかった。これを受けて今年2月18日に有志は意見書を京大に提出し、「予備調査が適正に実施されたのかを検証する上で極めて必要性が高い」として、委員の氏名を開示するよう求めた。

有志は今回の総長宛ての申入書への回答期限を3月31日としている。申入書への回答について京大は本紙の取材に対し、「同会にこれ以上答えられることはない」と回答した。

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