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公募実施で「期待権」なし ユニエク団交、議論は平行線

2010.02.23

2月10日、京大の本部事務棟にて京大時間雇用職員組合Union Extasy(以下、ユニエク)が塩田浩平人事担当理事ら京大当局と団体交渉を行った。大学当局が提示した時間は90分、出席できるのは組合員と非正規教職員10名の傍聴のみといった条件をユニエク側が受け入れたことにより実現した。

この日ユニエク側はまず5年条項の撤廃を求めた。これに対し当局側から「5年公募をすることによって、対象となる時間雇用職員には継続雇用への期待権は発生しないものと考える」との発言がなされ、解雇用件の類推適用を防止するために5年条項が設定されていることが分かった。5年条項の見直しに際して労働現場の実態調査等を行ったのかとの問いには「実施していない」と解答したという。

一方で当局側はユニエクに本部構内正門付近に、組合員らが設置している「くびくびカフェ」の撤去を求めたが、2月20日時点でも「くびくび」は営業を継続しており、23日には座り込み1周年を迎える予定。ユニエクは27日に大阪市の「エル・おおさか」で関西圏の大学非正規職員らとともに「なんで有期雇用なん!?大学非正規労働者の雇い止めを許さない関西緊急集会」を開催する。(魚)

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