〈Topic ‘23〉七夕を彩る可憐な舞姿 白峰神宮小町をどり
2023.07.16

笹を囲んで舞う少女たち
奈良時代、現在の七夕祭りの原型である乞巧奠(きこうでん)の際に、供え物の和歌を届ける文使いのお供をする娘たちが道中で舞った踊りが起源とされている。東京遷都後途絶えたが、地元の人々の尽力により1962年に復活した。
京都らしい蒸し暑さの中、華やかな着物に身を包んだ少女たちは、小太鼓を打ち鳴らし、歌を歌いながら、短冊や種々の飾りに彩られた笹の周りを舞った。彼女たちの着物の赤が笹の緑に映えて美しい。可愛らしい舞に、集まった観客の顔には笑みが浮かんでいた。(子)