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〈Topic’16〉1年間の感謝込め 法輪寺針供養

2016.12.16

12月8日、法輪寺で針供養がとり行われた。これまで働いてきた針に感謝し、裁縫技術の上達を願う、年に一度の行事だ。皇室で使用された針を供養するために始まり、清和天皇により針供養の堂が建立されたといわれている。

境内に入ると、たくさんの使い古した針が納められた小さな木箱が本堂の前に置かれていた。参拝客であふれた本堂では、祭文が読み上げられ、華やかな色の装束をまとった女性たちが舞を披露した。その後、用意された長針を参拝客が次々と大きなこんにゃくに刺していった。柔らかいこんにゃくに針を刺すことで、針をねぎらう意味があるという。針供養が終わると、生姜入りの甘酒が振舞われた。嵐山、嵯峨野一帯を一望することができる法輪寺の舞台で、参拝客たちは甘酒を楽しんでいた。(竹)

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