次期総長に湊氏 10月に就任へ(2020.08.01)

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総長選考会議は7月21日、京大の次期総長候補に湊長博(みなと・ながひろ)戦略調整・研究・企画・病院担当理事を選出した。山極壽一現総長が9月末で任期を終えた後、就任する。任期は10月1日から6年間となっている。

湊氏は教職員による予備投票で得票1位となり、7月3日の選考会議で第一次候補者6名に選出された。7月20日に行われた教員への意向調査でも最多票を獲得し、翌21日、総長選考会議による面接調査を経て次期総長候補者に決定した。文部科学省からの任命を受け、10月1日、正式に就任する。

選出理由について総長選考会議は、「学内構成員の信頼を得ており、世界をリードする大学としての地位を確立するトップリーダーにふさわしいと判断した」と説明している。

湊氏は京大医学部出身の69歳で、医学研究科長などを経て2014年から研究・企画・病院担当理事を務め、2017年からは、企画の立案や調整を担うプロボストを兼任している。

上位2名の決選投票は廃止


今回の総長選では、決選投票が行われなかった。前回までは、意向調査で過半数の票を獲得した候補者がいない場合、得票上位2名による決選投票を実施していたが、昨年10月28日、意向調査に関する規程が改定され、決選投票の項目が削除された。

湊氏は意向調査で、有効投票1731票のうち最多となる640票を獲得したが、得票率は約37%にとどまった。2位に398票の寶馨氏(約23%)、3位に364票の大嶋正裕氏(約21%)が続き、票を分け合う形となっていた。

決選投票を巡っては、昨年10月28日の総長選考会議で規程の改定が検討され、変更案が承認されたという。決選投票を廃止した理由について京大は、本紙の取材に「総長選考会議における検討の過程は公表していない」と回答した。なお、前回2014年の総長選では、山極壽一氏が意向調査で最多票を獲得したが過半数には届かず、2位の湊氏との決選投票を制して選出に至った。

研究環境の整備「極めて重要な課題」


湊氏は、総長選考にあたって提出した所信表明書で、理事として指定国立大学への選定に向けての議論を主導した経験を紹介した。指定国立大学法人は、国際化などに関する各大学の改革構想を国が評価して資金援助や規制緩和の対象とする制度で、京大はプロボスト構想などが評価され、2017年6月に指定された。所信表明では、構想に基づいてプロボストが主宰する戦略調整会議が設置された後に実現したこととして、▼海外の大学と共同で設置する「オンサイト・ラボラトリー」の拡大、▼シンポジウムなどを通して情報発信を行う「人社未来形発信ユニット」の発足などを挙げた。そのうえで、若手教員の研究時間が不足していると指摘し、雇用の拡充と研究環境の整備を「極めて重要な課題」と位置付け、「実効的な対策が必要」とした。

また、教育に関して湊氏は、「多様性」が京大の強みだと説明した。部局間の連携による効果的な教育プログラムの模索を掲げ、全学的な議論の必要性を指摘した。

最後に、組織改革や国際化に言及して「国民からの大きな負託にいかに答えていくか真摯に考えなければならない」としたうえで、「この大きな挑戦にすべての教職員学生とともに立ち向かっていくことができるならば、望外の喜び」と締め括った。

総長選考会議は、所信表明の内容をふまえ、「京都大学の基本理念を鮮明に掲げることにより、全国、さらに世界の大学をリードしていくことが期待される」と評価した。

8月1日21時配信

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