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〈Topic’16〉天神さんに収穫を感謝 北野天満宮 ずいき祭

2016.10.16

10月1日から5日にかけて、西ノ京にある北野天満宮の御旅所で、ずいき祭りが開催された。北野天満宮から祭神を移し、秋の収穫を感謝する祭りだ。

1日の神幸祭では、神職や氏子らによる祭列が午後1時に北野天満宮を出発し、町内を練り歩いて御旅所へ向かった。御旅所に到着した後、着御祭が行われ、8人の女児による八乙女舞が奉納された。

御旅所には西ノ京瑞饋神輿保存会が制作したずいき神輿が奉納された。屋根をずいき(里芋の茎)で葺き、全体を農作物や草花で飾った神輿で、側面には歴史上の事件や昔話が藁や野菜などで表現されている。今年は鵯越の逆落としや金太郎といった伝統的な題材のほか、真田丸や体操ニッポンなど最近の話題も取り入れられた。

ずいき祭りの起源は平安時代といわれ、北野天満宮の祭神である菅原道真に、西ノ京の農民が収穫した野菜や穀物を供えたのが始まりという。江戸時代には8基の神輿が奉納されていたが、現在は2基のみとなっている。(雪)

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