文化

桂にレストラン「Crews」開業 社会福祉法人が運営

2024.11.01

桂にレストラン「Crews」開業 社会福祉法人が運営

「Crews」入口。学食の真下に位置する

10月15日、京大桂キャンパスBクラスターに、レストラン兼障がい者就労支援施設の「Lunch & Cafe “Crews”」がオープンした。運営に携わる法人の理事長・岡村行宏さんと事務長・畑中大蔵さんに「Crews」について伺った。(郷)

「Crews」には大きく二つの特徴がある。第一に、障がいのある方の就労支援施設であるということ。店の運営は「社会福祉法人エクスクラメーション・スタイル・キョウト」が担っている。同法人では、船員が荒波を乗り超えるように社会という荒波でも力を発揮してほしいと、障がいのある方を「クルー」と呼ぶ。このクルーが11月から店に1~2名ほど加わり、店内清掃・消毒などの営業準備や、仕込みなどの調理補助などを担当する。畑中さんによると、クルーが販売に直接携わり、キャンパスの方に「ありがとうございました」と交流できるようなきっかけづくりも構想しているという。こうした販売でクルーと学生、教職員、ひいてはキャンパスを訪れた地域住民との交流を生み、「地域に開かれたレストラン」を目指す。なお、店名「Crews」は、たくさんのクルーと一緒に手を取り合って運営しようという考えに由来する。

もう一つの特徴は料理だ。ランチの人気メニューは鶏の唐揚げ定食に週替わりのパスタ、それに牛すじカレー。いずれも、長年イタリアンで修行を積んだシェフが、前日のランチタイム終了後から店で一から仕込んだ絶品だ。唐揚げやアジフライなどは注文してから揚げるため、熱々の出来立てで届く。どのメニューもテイクアウト可能で、京大生であれば700円、教職員は900円で食べることができる。支払は現金・クレジットカードやQR決済にも対応している。

「Crews」は11時にオープンして14時まではランチ、16時まではカフェとして営業する。17時から20時の間は、京大関係者のみ利用可能なパーティー会場となる。1週間前までに予約があれば、Bクラスター内の指定場所へ弁当やコーヒーの仕出しも行う。

㆒番人気の鶏の唐揚げ定食