パレスチナ大使 京大で講演 学生有志が主催
2024.06.01
登壇したシアム大使
シアム大使は、「76年間耐え忍んできた」とパレスチナの歴史を振り返り、現在のイスラエルによる武力攻撃は、ガザ地方を大きな「墓場」にしていると非難した。また、各国の市民がデモに参加するなど政府に働きかけ、パレスチナ支援の政策を取らせるため連帯することを呼びかけた。講演後の質疑応答は1時間に及んだ。「ヨルダン川から地中海まで」、パレスチナ人を多数とする国家を作る「一国家案」を主張する来場者に対し、大使はパレスチナとイスラエルが併存する「二国家案」による解決を説き、議論は白熱した。
同講演会は、「パ連会」の代表がパレスチナ大使館に働きかけて実現された。講演会を終えて、代表は「大使と参加者が対話し、活発な質問や意見が出て非常によかった」と述べた。
「パ連会」は、5年ほど前にパレスチナ問題について啓発をするため発足した学生団体で、現在は36人が所属している。設立者でもある今の代表が「味方のいない」パレスチナ人の力になるため立ち上げた。当初はパレスチナ問題に関する映画上映会や学習会を行っていたが、情勢の激化を受けて、最近は集会などの活動を行なっている。「パ連会」はクスノキ前でテントを張って「パレスチナ連帯キャンプ」を行ってきた。テントの前でパレスチナの状況を通行人に伝えるスタンディングを行なっているほか、パレスチナに関するイベントも企画している。5月29日には、パレスチナのアシュタール劇場が企画・制作した演劇である「ガザ・モノローグ」の朗読が行われ、20人ほどの聴衆が朗読に耳を傾けた。今後もイベントを実施する予定。

