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吉田寮「ほぼ」百周年祭開催 本当は96年

2009.10.05

9月18日から30日にかけ、おめでとう!吉田寮ほぼ100周年祭(主催:「ほぼ100祭」実行委員会)が吉田寮食堂や隣接する焼け跡広場などを会場に開催された。

1913年に建てられた現吉田寮建物は老朽化が長年の懸案となっており、今年4月には大学当局から建て替えを含む再整備の提案がなされ、寮自治会と当局との間で交渉が続けられている。こうした中吉田寮の良さを多くの人たちに発信し、今の建物を未来に残そうと寮内外の有志が立ち上がり今回の祭りが開催された。

吉田寮食堂は1986年に大学当局の廃寮化攻撃のなか営業が停止されたのち、学生の課外活動をはじめ劇団やバンドの講演活動など多彩な用途に用いられるようになった。祭りの期間中はこうした厨房使用団体らが連日パフォーマンスを繰り広げた。また学生らの反対運動にもかかわらず廃寮となった東京大学駒場寮と山形大学寮の元寮生との交流会や、元寮生の大同窓会が開催された。

大学当局が新吉田寮A棟の建設を提案している焼け跡広場では、やぐらが設営され夜になると幻想的な光景が現れた。

吉田寮周辺は毎晩多くの来場者で賑わいを見せ、吉田寮の「ほぼ100周年」を祝う雰囲気で満ち満ちていた。

《本紙に写真掲載》