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クスノキに「囲い」新設 樹木の保護が目的

2024.04.16

クスノキに「囲い」新設 樹木の保護が目的

柵を巡らせたクスノキの根元

京大施設部は3月18日、時計台前のクスノキに「囲い」を設置した。1935年ごろに植えられたクスノキの保護が目的で、設置期限はないという。

囲いは木製の支柱と縄で構成されており、高さは約1㍍。現在、囲いによってクスノキの根元部分への立ち入りが制限されている。大学によると、人が立ち入ることで地面が踏みしめられ、土壌が硬化するのを防ぐ趣旨だという。これにより、土中の通気性を確保し「貴重な資産であるクスノキの保護」が狙いだ。京大は囲いの設置以外にも、肥料の投与、害虫駆除、整枝・剪定、コケの除去などの対策を行い、クスノキの保護に努めているとした。

設置に際して、学生などへの周知は特に行われていなかった。また、立ち入りを禁じる注意書き看板なども、現時点では存在していない。京大は本紙の取材に対し、どちらについても「(今後行う)予定はありません」と回答している。