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国立大 留学生授業料 値上げ可に 受入環境整備が条件 京大は「検討せず」

2024.04.01

国立大の外国人留学生の授業料が、今年4月に自由化される。これまで国立大学の留学生の授業料は日本人学生と同額に定められていた。4月の省令改正により、各大学の判断で、受け入れ環境を整備する対価として、留学生の授業料を自由に値上げできるようになる。

授業料の値上げは、外国人留学生に対する教育、支援の充実など、受け入れの質の向上を図る対価として位置づけられる。語学教育や教育支援など留学生の学修環境の充実を図り、留学生の授業料を自国学生より高く設定する仕組みは、フランスやカナダなど海外の大学で既に導入されている。

自由化の背景には、大学の国際化を目指す政府の方針がある。昨年4月の教育未来創造会議における提言では、留学生の受け入れ拡大を目指す具体的取り組みとして、留学生の受け入れ環境の整備を図り、授業料を柔軟化することがあげられた。この提言を踏まえ、文科省では国立大の留学生授業料の自由化に向けて検討を進めてきた。今年1月には国立大の授業料を定める省令の改正案を発表し、意見公募を実施した。

3月5日の会見において、盛山文科大臣は4月1日の省令改正を目指す方針を示している。京大の担当部局は本紙の取材に対し、3月25日時点では留学生の授業料値上げを「検討していない」と回答した。