企画

密着 規制下のタテカン「入試闘争」2024

2024.03.16

京大の「自由な学風」をあらわすシンボルとすら認識されてきた「タテカン」。ベニヤ板に種々のメッセージや絵柄を書き、石垣などに立てかける「立て看板」を指す。2017年には、タテカンが京都市の条例に抵触するとして、市が京大に撤去するよう指示。18年5月、大学が一斉撤去に踏み切り、百万遍の交差点に色とりどりのタテカンがひしめく景色は姿を消した。

しかし現在まで、タテカンを作り設置する文化は学生の間で途絶えていない。とりわけ入試当日に設置されるタテカンは毎年SNS上で大きな反響を呼ぶ。大学からの厳しい視線のもとで、タテカンはどのように作られ、運ばれ、立てられるのか。タテカンを制作する学生たちの、緊張感と情熱に満ちた2日間を追った。この2日間を彼らは呼ぶ、「入試闘争」と――。(取材・撮影:田・匡・汐、記事:田)

目次

規制下でタテカンを立てるために
1週間前
2/24
2/25
2/26
世代交代の波 規制前知る学生少なく
大学当局「外壁にかけられていたので撤去した」
タテカン用語集



規制下でタテカンを立てるために


タテカンを作成、設置する主体は複数の団体や個人などさまざまだ。今回はタテカンの作成を目的とするサークル「シン・ゴリラ」を追った。

シン・ゴリラは、2018年にタテカン規制が始まってすぐ、規制下でタテカンを立てるために発足した。17年、京都市は、京大外構周辺の看板が屋外広告物に関する条例に違反し、道路の不法占有にあたるとして、大学に法令遵守を求める行政指導を行った。これを受けて大学は18年5月1日から「立看板規程」を施行。この日を境に、それまで誰でも自由に立てていたタテカンの設置が制限されるようになった。同月13日には規程に違反するタテカンが一斉に撤去された。キャンパス内には設置が許されている区域もあるものの、設置に際しては名前や連絡先を大学に届け出る必要がある。

シン・ゴリラとは、サークルであると同時に、規制が「学生との対話なしに行われた不当なもの」だと考える学生たちによる、規制に抗ってタテカンを立てる運動である。

タテカン制作は個人でも可能だが、団体として活動するのにはいくつかの大きなメリットがある。

ひとつめに、材料費の調達だ。シン・ゴリラはSNSなどを通じてカンパを募っており、理念に賛同する近隣住民から寄付を受けることもあるという。これを、タテカンの素材である木材やペンキを買うのに充てる。特に昨今は木材の価格が高騰し、ベニヤ板や角材の費用も馬鹿にならない。サークルによる資材の調達は、タテカンを作成する意欲のある学生にとって非常にありがたいものだ。

ふたつめに「闘争」、すなわち、設置する際の職員との攻防にかかるリスクを軽減することだ。というのも、京大は学生懲戒規程を根拠として、学生に譴責・停学・放学などの処分を下すことがある。たとえば21年、熊野寮祭中に時計台に登った学生8名に大学が懲戒処分を下した。

規制下でタテカンを立てる学生たちは、同様の処分の対象になる可能性もあると考えている。実際、例年入試当日にタテカンを運搬・設置していると、京大の職員が現れて学生を注意したり、学生の動画を撮影したりしてきた。

シン・ゴリラは、タテカンを出す他団体とも連携し、集団で運搬・設置することで、学生が処分されるリスクを減らすことを目指しているという。

規制開始前の百万遍に並ぶ立て看板(撮影=2012年)



18年5月1日付けで貼り出された撤去通告書(撮影=2018年)



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1週間前


みんなに見てもらうのを想像して

熊野寮の廊下で、数人の学生たちがそれぞれタテカンを描いている。サークルとしての役割は、資材の費用調達、資材や人手の融通、設置の際に協力することだ。タテカンの作成自体は、有志の学生が好き好きに行う。

漫画「呪術廻戦」の登場人物を模したタテカンを描くのは1回生。高校在学中にSNSでタテカンを知った。昨年の京大受験時には実際にタテカンを目にし、自分でも描いてみたいと思ったという。入学後、タテカンを作る学生たちの開くワークショップに参加し、制作をはじめた。絵は得意ではないと話すが、板にマス目を引くことで正確に下書きしていく。「当日みんなに見てもらうのを想像して作っている。入試でタテカンを出すのは初めてなので楽しみ」。

作業場にて。以前作ったタテカンや木材がずらりと並ぶ



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2/24


PM3:00


大丈夫、まだ時間はある

入試が翌日に迫ったこの日も、作業場となった寮の廊下には作りかけのタテカンが多く見られる。彩色中の学生曰く「前日に徹夜で作る人も多い。自分は計画的なほう」。学生たちも、まだのんびりとした雰囲気だ。

2枚目のタテカンを描いている3回生は、シン・ゴリラで中心的な役割を担う。入学前から趣味で絵を描いており、京大のタテカンにも興味があった。抽象的な絵を描くのが好きだというが、入試のためにいわゆる「ネタ的」(漫画、アニメ、インターネット・ミームなどを用いて笑いを誘うような)タテカンを制作中だ。

スマホで参考にする画像を見ながら、お笑い芸人を描く



PM10:00


作戦会議はじまる 今年は異例の大所帯

「入試闘争」の作戦会議が始まった。寮食堂に参加者が集まり、翌日朝の動きや、タテカンそれぞれの設置場所を細かく確認していく。

今年の参加者のうち、タテカン設置に伴う職員との攻防の経験があるのは13人、未経験者が22人。全体の人数が例年の2〜3倍の大所帯で、特に「闘争」経験のない者が多い。経験の豊富な者が目を配れるよう、入念な配置確認が行われる。去年は正門前にタテカンを設置したが、今年はスペースが足りないと判断し、一部を北西門前(百万遍交差点)に設置することに決まった。

タテカンの制作状況を共有し、作業を終えた学生が他の学生をフォローするといった固い協力体制も印象的だ。

ホワイトボードに「入試闘争」の字が踊る



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2/25


AM1:20


タテカンが繋いだファンと作者の縁

小雨が降り始めた。

シン・ゴリラと共同でタテカンを出す「京大きらら同好会」のタテカンづくりも佳境を迎える。4コマ漫画誌『まんがタイムきらら』の愛好者が集うサークルで、15年からタテカン制作を始めた。23年には、登場人物を描いたタテカンがXで話題となり、作者にまで届いた。8月に作者が京大を訪れ、同好会メンバーと交流したという。

タテカンの「全てにこだわっている」と言い切る。原作に忠実な、それでいてタテカンとして違和感のない色を作ることを目指し、塗料も屋外アート用のものを使用するという。「満足できるクオリティのものを出して話題を作りたい」と意気込んだ。

京大きらら同好会の作るタテカン。作品を読んでいると「このページをタテカンにしたい」と思うことがあるとか



AM2:00


「突貫工事」のオブジェ組 雨に不安も

タテカンのほかに「像」と呼ばれるオブジェを作成する学生もいる。例年吉田南キャンパスに設置される「折田先生像」(=11面に関連記事)は特に有名だが、他にも像は展示される。

絵本「カラスのパン屋さん」を題材に像を作る1回生は、姉の京大受験を機に折田先生像の文化を知った。23日に作り始めたという像は「突貫工事。こだわりは特にない」。塗装したばかりのカラスのキャラクターがなかなか乾かず焦っている。像は夜中にキャンパス内に運搬するため、作成のデッドラインは午前3時だ。

木星の像を作った3回生は、像にノートを添え、受験生の寄せ書きを募るという。プログラミングに用いるソフト「Jupyter Notebook」をもじったネタだ。1回生から続けているという像制作のモチベーションは「惰性です。入試なのにつくらないのは失礼な気がして」。水性の絵の具を使ったため、雨による色落ちが心配だというが「色が滲んだらもっと木星っぽくなるかも」と気負わない。

速く乾かすため、ファンヒーター前に置かれるカラスたち



AM3:00


タテカンを描き終えた学生たちが、ベニヤ板の裏に打ちつける「木枠」を作っている。その数27組。膨大な量だが、協力してテキパキと作業を進める。

完成した木枠。このあとベニヤ板の裏に取り付ける



反戦のダンボール看板 「パレスチナのこと知って」

作品をつくる、という意識でタテカン制作に臨む学生だけではない。博士課程の学生は10月から、イスラエルによるガザ侵攻に抗議する看板を作成してきた。きっかけは、高校からの友人が侵攻に抗議してハンガーストライキを行ったことだ。自分も何かしなくては、とタテカンを作り大学の石垣に設置するようになった。

しかし、大きなベニヤ板を用いたタテカンを作るには、広い作業場所や運搬の人手が必要だ。そのうえ、苦労して設置したタテカンは、大学によって数日以内に撤去されてしまう。

11月、デモのプラカードを、そのまま吊り看板(ツリカン)として設置することを思いついた。以降、ダンボールで簡単にツリカンを作る方法を考案し、週に1回のペースで設置し続けてきた。作品として丁寧にタテカンを描く場合は保存性の高い木製看板が適するが、メッセージを伝える目的なら、気軽に作成し続けられることが重要だ。

現在の入試タテカンの主流は「SNSでバズるネタ」。自身の看板のように政治的メッセージを発する目的のものは多くないが「タテカンを作りたい時に作れる環境自体がメディア。作成のノウハウを今まで継承してきたことに価値がある」と語る。タテカンを目にした受験生には「パレスチナを知ることから始めてもらえたら」

1月に設置したダンボールのツリカン(写真は制作した学生から提供)



AM4:00


終わらない作業 なぜか漂うのんびりモード

学生たちが和気藹々と手を進めていた作業場に、どことなくのんびりした空気が漂い始める。人数も明らかに減った。作業途中のタテカンも散在するが、多くの学生が睡眠をとりに帰ったようだ。

3時にまとめて搬出する予定だった像は、まだ完成していない。

AM5:15


2時間遅れで像を設置 「折田先生像」も現れる

予定から2時間遅れて、像が寮から搬出された。軽トラの荷台に載せられた3台の像は、まだ暗い吉田南キャンパスを目指す。

通称「総人広場」には、今年も何者かによって折田先生像が展示されていた。その周囲に像を設置し、帰寮。なお「カラスのパン屋さん」の像は台座が安定せず、設置を断念した。一旦持ち帰り、補強したうえで入試二日目に設置することとなった。「受験生などが怪我をしないように」と万全を期す。

早朝にもかかわらず、広場には像を見にきた京大生と思われる姿もあった。

電動ドライバーはタテカン制作の強い味方だ



吉田南キャンパスへ運び込まれる「木星」の像



AM6:00


最後の仕上げ

作業場に学生たちが戻ってきた。最終工程として、ベニヤ板の裏に木枠をネジで固定していく。

AM6:30


日の出、そして出陣

夜が明けた。設置に携わる学生が再び集合し、点呼が行われる。配置や人数の変更を確認し、職員に身元を把握されるのを防ぐため、サングラス、マスク、ネックウォーマーなどで変装する。あいにくの雨天だが、タテカンを運ぶ際に傘はさせない。ゴミ袋が支給され、頭の部分を切り抜いてレインコート代わりに着用する。

変装アイテムに身を包み出発を待つ学生たち



AM6:54


寮を出発。2台の車にタテカンを積み込み、それぞれ正門前と百万遍交差点へ。学生たちは徒歩や自転車で持ち場へ移動する。

AM7:19


タテカンを防衛せよ 職員との「ガチンコ」勝負

正門前に到着。車からタテカンを運び出し、東山東一条の交差点を渡る。その独特な光景に、道行く人も興味津々だ。

すぐに大学職員8人が現れ、学生たちに声をかけた。学生らによると、タテカンに触れようとする職員に対し学生が「(タテカンは)私物であり、没収は窃盗だ」と主張。職員が「窃盗ではない」と反論したという。また、学生をビデオカメラで撮影する職員の姿もあった。

タテカンを「防衛」するための作戦はこうだ。京大が規程に則って撤去できるのは大学の敷地に設置された看板のみである。そのため、職員がやって来ると学生たちはタテカンを石垣から離し、自らの手で支える。京大の敷地及び建物に触れていないのだから、撤去も没収もできないというわけだ。

タテカンを立てる学生と職員との攻防は「プロレス」だ、という声も京大生の間には聞かれる。しかし昨年は、目を離したわずかな時間に1枚のタテカンを職員に没収されたという。なにより徒党を組んで声をかける職員たちの圧迫感は、通行人も振り返るものだった。現場で記者が見たのは「ガチンコ」勝負である。

職員たちは8分ほどタテカンの前を歩き回り、キャンパス内に去っていった。

黒っぽい服を着た4人はいずれも大学の職員。必ず数人で現れる



職員(左)がタテカンを手で支える学生(右)に声をかける。この職員は旧日本軍の陸軍大将に因み、学生から「マレーの虎」と呼ばれる



AM7:40


受験生に大ウケ 保護者も興味津々

入室終了まで1時間以上あるが、正門にやってくる受験生の数が増え始めた。タテカンを持った学生たちは、通りすぎる受験生に「頑張れよ」「君ならできる」と熱い声援を送る。タテカンの写真を撮って笑顔を見せる受験生も多い。

総合人間学部を受験する男子学生は、一度試験室に入ってからわざわざ正門までタテカンの写真を撮りにきたという。タテカン文化は知っており、「実際見るとすごくかわいい」。規制については知らないが、学生がタテカンに張り付いているのを見て「(放置すると)取っていかれるのかなと察した」と話した。

受験生の保護者が興味深そうに眺める姿も相次いだ。娘を試験室に送り届けたという女性は、娘からタテカンの写真を撮るよう頼まれたという。「他の大学にはないんですよね。面白いと思う」と印象も上々だ。

顔を完全に隠した学生らが受験生に声援を送る様子はどことなく奇妙



AM8:45


無傷の撤退

入室完了時刻が15分後に迫り、受験生の姿もほとんどなくなった。タテカンを車へ積み込み寮へと帰る。正門前、百万遍交差点ともに、1枚も撤去・没収されることなく、無傷の撤退となった。

シン・ゴリラで中心的に活動する4回生は、「30枚以上のタテカンが立った。規制開始以後、これほど多く立ったことはなく、嬉しい」と手応えを示した。他の学生は、職員による対応が「苛烈だった」と話したうえで、「タテカンの元ネタに気づく受験生も多く嬉しかった」と顔をほころばせた。

AM9:00


受験生、入室完了

AM9:30


試験開始

今年の京大入試二次試験も、大きなトラブルなく始まった。タテカンを作る学生に闘いがあるように、試験室の中にも受験生たちの闘いがある。

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2/26


AM0:00


疲労がピーク

日付が変わった。作業場に学生たちの姿はほとんどなく、静まり返っている。1日目に間に合わなかったタテカンを仕上げる作業が残っているはずだが、ほぼ徹夜明けで2時間路上に立ち続け、流石に疲労がピークか。

AM6:40


疲れた体に鞭打って

前日から10分ほど遅く、学生たちが集まった。疲弊してか前日より数人少なく、この日も雨に見舞われた。

AM7:00


2日目も「気を引き締めて」

タテカンを載せた車が寮を出発。

正門前の仕切りを担当する学生は「基本的に昨日と同じだが、みんなかなり疲れている。気を引き締めたい」と話した。

軽トラックの荷台にタテカンを積み込む



AM7:25


正門前にタテカンを設置。寮を出るときに降っていた雨は、上がっていた。

吉田キャンパス正門前に並ぶ立て看板



AM7:45


職員から声かけはない

受験生が増えてきた。学生たちが「応援してるよ」などと声をかける。途中、職員数人が学生らの様子を伺っていたものの、声をかけることはなかった。

AM9:33


「かつてのように」 百万遍にタテカン残す

この日も1枚も没収されずに撤退の時刻を迎えた。しかし、百万遍交差点には4枚のタテカンを持ち帰らず残すことになった。学生らには、力を注いで作ったタテカンを撤去されずに持ち帰りたいという思いも、タテカンを規制前のような形で立てかけたいという思いもある。残すタテカンは、紐で石垣の上の植物などに固定したうえで、足元に重りを置いて倒れないよう厳重に対策する。

帰寮後、2日間にわたりタテカンを守り抜いたことについて、ある学生は「参加学生が多く、大学は手出しできなかった。数の力だ」と今年の入試闘争を総括。また他の学生は「他のサークルとともにタテカン文化を広げていく」と決意を語った。

AM10:53


タテカン撤去される

記者が百万遍交差点に戻ると、4枚のタテカンはすでに姿を消していた。

東山東一条の交差点での1枚。
タテカンを持って横断歩道を渡る学生たちは注目の的だ




タテカン入試闘争2024〈終〉



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世代交代の波 規制前知る学生少なく


撤去措置が始まったのは18年5月。当時1回生だった学生は、まだ在学していたら24年4月で7回生になる計算だ。規制の見直しと対話を求める学生らの声に大学が応じることのないまま、京大生の入れ替わりは進んできた。

今回シン・ゴリラでタテカン設置に参加した30人以上の学生のうち、規制前のことを知るのはひとり。ここ数年はタテカン設置の動きも縮小気味だったというが、今年は参加者数が一気に増えた。学生のひとりはその理由として、シン・ゴリラの新歓で安定的に関わるメンバーを獲得できたこと、他の団体でもタテカン設置の機運が高まり団体間で連携できたことなどを挙げた。

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大学当局「外壁にかけられていたので撤去した」


本紙は今年の入試当日のタテカン設置について、京大にメールで回答を求めた。

まず、立て看板が敷地・生垣・外壁に触れていない場合、大学の立看板規程に抵触するか尋ねると「抵触しないと考える」と見解を示した。

職員による声かけについては、学生らが「外壁に立て看板を立てかけていたことが確認できたから」と理由を説明。職員は「外壁に立てかけないように注意」したという。

入試当日、大学がタテカンなどを撤去したかについては、タテカンは「外壁に立てかけられていたため」撤去したと回答。像は撤去しなかったと答えたが「工作物を無断で設置することは、敷地を管理する観点から問題がある」とした。

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タテカン用語集


失看(しっかん)
立て看板を大学職員に没収されること。特に、入試当日のタテカン設置などで、タテカンから目を離した隙に撤去されることを指す。

防衛(ぼうえい)
没収されないようタテカンを守ること。タテカンを立てる学生に、大学によって懲戒処分を下される可能性もあるとの警戒から、学生自身の防衛も重要視される。

一枚看(いちまいかん)
市販のベニヤ板(90㌢×180㌢)1枚分のサイズのタテカンのこと。2枚でひとつのタテカンとして作成されたものは「二枚看」と呼ぶ。シン・ゴリラでは25枚つづきのタテカンを設置したこともあるというが、入試闘争の際は失看を防ぐためにすばやく移動、設置する必要があり、枚数の多いものは不向き。

野良タテカン
どの団体にも属さない個人が描いて立てる、制作者のわからないタテカンのこと。

ツリカン
「吊り看板」のこと。石垣の上に生えている木の根元などに紐で固定し吊り下げる。

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