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家計支持者被災で受験料免除 京大 能登半島地震をうけ

2024.02.16

1月1日に発生した令和6年能登半島地震について京大は、入学試験受験者の主たる家計支持者が被災した場合、入学試験の受験料を免除する方針を示した。家計支持者の死亡や住宅の損傷などが条件となる。

学部一般選抜、特色入試のほか、大学院入学者選抜試験などの受験料が免除される。免除適用は、災害救助法適用地域、ならびに災害救助法適用地域に準ずると総長が認めた地域。当該地域において、▼家計支持者の死亡▼住居の全壊、半壊、一部損壊、全焼、半焼または床上浸水▼勤務地の被災や避難の必要から収入が途切れた場合に、受験料の免除が適用される。申請には、罹災証明書等が必要。過去に、熊本地震や令和2年7月豪雨などで同様の措置が取られている。

また京大は、今回の地震に際してボランティアに参加する学生に対し、大学への届け出、ならびに保険加入を義務付けている。

京大によると、全国の京大の施設において、この地震による被害は、2月13日時点で確認できていない。さらに、石川県及びその近県で一部の学生・教職員が被災したものの、就学、就労への支障は把握していないとした。

授業料や入学金の免除は、現時点で予定していない。熊本地震などで募集した、被災学生支援募金及び被災者救援義援金などの実施は「検討中」とした。