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患者家族の滞在施設を誘致 京大病院 マクド財団と寄附募る

2024.02.16

患者家族の滞在施設を誘致 京大病院 マクド財団と寄附募る

完成イメージ図(報道資料より)

京大病院と府立医科大病院は、患児とその家族が安価で滞在可能な「京都ハウス(ドナルド・マクドナルド・ハウス 京都)」の誘致を決定し、2月7日から開設費確保のため募金活動を開始した。ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ(DMHC)財団が世界各地に建設している施設のことで、今回が国内14例目にあたる。京大病院の高折病院長は京都ハウスを「心の拠り所」と表現し「今日からスタート」と寄附協力を呼びかけた。

京都ハウスは両大学病院に通う患児とその家族が一人あたり1日千円で滞在できる施設。真宗大谷派からの土地の無償提供を受け、河原町今出川の了徳寺跡に2026年に開所予定だ。18室のベッドルームに加え、リビングや図書室といった共有スペースを有する。両病院は小児がん拠点病院として多数の患児を迎える中で、家族への医療面以外の支援が必要だと認識していたという。

総事業費は8億円。DMHC財団と両病院が折半して負担する。7日に両病院は行政・経済・医療界の関係者を迎えた募金委員会の初会合を実施。委員会を中心に、京都府ふるさと納税制度を適用して寄附金を募ることとした。

会合で岩井京大理事・副学長は、募金委員会を「大変心強い」とした上で「一致団結して募金活動に取り組みたい」と語った。