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研究データの全学運用へ 情報環境機構を改組

2024.02.16

京大は1月1日付けで情報環境機構に「データ運用支援基盤センター」を設置したと発表した。センターは全学的な研究データのプラットフォームを構築するための環境整備とシステム構築を担当するほか、情報に係る技能の習得支援も行う。

新センターには学術情報メディアセンター、図書館機構も連携。附属図書館の司書による支援などを受けて、全学の研究データを研究者が共有するプラットフォームを構築し、分野横断型の研究を促進することを目指す。また、機構は従来のサービス部門「IT企画室」を「IT基盤センター」に改組。「属人的な運営」を廃して他部署との連携を進める意図があるという。データ運用支援基盤センターとIT基盤センターはそれぞれ、専任の教員で構成される。

情報環境機構は2005年に設置され、全学のITサービスに関する企画・設計・運用を担ってきた。引原隆士・機構長は公式ウェブサイト上で、今回の改組は、25年度から新規募集される公的資金を受けた研究成果に対し論文発表のオープンアクセス化などを義務づけるとした23年の政府閣議決定をふまえたものとし、研究の支援体制を整えることで「京都大学の研究成果の存在価値を高め」るとの目標を示した。