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雰囲気なごやか、句には厳しく 京大俳句準備会句会

2009.07.18

京大楽会館にて6月27日、第5回『京大俳句』復刊準備俳句会が開かれた。句会には『京大俳句』復刊準備会のメンバーや京大ОBを中心に、一般の俳句愛好家など京大俳句関係者以外を含む10人が参加した。欠席投句を合わせて合計45句が投句され、合評が行われた。参加者は1人5句ずつ選句し、もっとも評価を集めた句から順に司会が読み上げ、選句した理由・感想・批評を述べ合った。その際、作者に遠慮せずに批評を行うために詠み人は明らかにされない。静岡からの参加者からお茶やお菓子がふるまわれ、全体的になごやかな雰囲気のなかで進んだが、選句に対しては遠慮のない批評が交わされた。

会場である楽友会館は過去の『京大俳句』の句会場でもあり、歴史を感じさせる建築と静かな環境から参加者らに好評だった。

終了後には茶話会が開かれ、参加者からは句会のありかたに関して「非定型・無季の句を詠むことが許されたり、外部からも参加できる自由がよい」といった意見や「今後もこの伝統を伝えてほしい」という意見が見られた一方で、今後の運営を厳しく見つめる意見も出た。

同句会は今年1月に北部構内で第1回が催されて以来、ほぼ月に1回のペースで開かれている。次回は同じく楽友会館で7月25日に開かれる予定。