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京都市 放置自転車対策強化へ 百万遍北西角付近

2023.07.16

6月27日、京都市は百万遍交差点北西角付近の私道を自転車等撤去強化区域に指定し、当該地区に放置されていた自転車を撤去した。これは「京都市自転車等放置防止条例」に基づく措置で、公道以外を同地区に指定するのは例外的だという。京都市は本紙の取材に対し、当該私道が近隣住民にとって、日常生活だけでなく災害時や緊急時にも必要な道路であることを鑑みた対応だと説明している。

条例では京都市長の判断により、同区域に放置されている自転車を撤去し、保管することができると定められている。京都市は少なくとも2018年頃には当該地区に大量の自転車が放置される状況が発生していたとした上で、▼掲示物やバリケードの設置といった、従来実施してきた対策では状況が改善しなかったこと▼近隣住民から緊急時や災害時への不安の声が多く寄せられていたことの2点により今回の措置に至ったと説明した。また、京大に対しては「問題発生の早い時期から学生に対し放置自転車防止にかかる啓発を依頼」してきたとし、京大が行った具体的な取組として新入生への資料配布や公式ツイッターでの啓発を挙げた。今後の対応については、放置自転車の状況だけでなく、京大での対応状況などを踏まえ、「百万遍の特性に応じた」取組を検討していくと述べた。

今回の措置を受け、教育推進・学生支援部は6月28日に自転車の適切な利用についての注意喚起をクラシスに掲載した。京大は本紙の取材に対し、今後も自転車運転のマナーや盗難防止の啓発活動を行うと説明した。