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総合生存学館 他研究科の修士合格が必要に 入試やカリキュラムを変更

2023.07.16

京大総合生存学館は7月3日、2025年度以降の一般選抜における選抜方法およびカリキュラムなどの変更を発表した。一般選抜において、志望領域を扱う他の研究科の修士課程に合格するよう求める。また、入学後は当該研究科の科目の履修と研究指導を受けることが可能となる。

学館は従来、筆答試験において「専門分野を学ぶための十分な基礎学力を問う内容」を「専門基礎科目」として出題していた。今回の変更により、「第一次試験」として他研究科の修士課程の一般試験の合格が必要となる。第一次試験合格者は、「第二次試験」として総合生存学館が実施する面接試験を受験する。

また入学後は、第一次試験で受験した他研究科においても、科目を履修したり研究指導を受けたりすることが可能になる。ただし現時点では、他研究科の学位を得ることや、他研究科に受験料や学費を支払うことは「想定していない」という。

学館は昨年9月、「今後の学館」と題した方針を発表し、「他研究科との提携強化」を掲げていた。今回の変更もその一環とみられる。学館は本紙の取材に対し、入試やカリキュラムの詳細は「現在検討中」であると回答した。