ニュース

人とのコラボで高評価 AI 俳句に挑戦

2022.11.16

10月31日、AIが作成した俳句から人が選んだ作品が、人の作品より高評価を得たと京大教育学研究科博士課程2年・櫃割仁平(ひつわりじんぺい)氏らの研究チームが発表した。また、AI単独の作品についても人の作品と評価が肉薄していたことも分かった。AIによるアートについて、文学作品を対象にした研究は絵画などの視覚芸術を対象にした芸術に比べ、これまであまり進んでいなかった。今後について、研究チームは条件を変えた上で研究を進めていくとした。

本研究ではAIの句からランダムに選んだ作品、人が選んだ作品、人の作品の3種類から40句を用意し、被験者385名が句の美しさを7段階で評価した。また、作者がAIか人かについても判断した。

調査の結果、AIの俳句から人が選んだ作品が、ランダムに選んだ作品や人による作品より高い評価を得た。また、人が美しさを感じる要因は多岐にわたることが分かった。俳句の作者を当てる実験では、高く評価されたAIの俳句を一定数の人が人間の俳句と判断し、人の働きはAIより優れているはずだという思い込みがあることが示唆された。研究チームは芸術の分野でAIの技術が進展しているとしたうえで、AIと人間の共同制作による新たな創作活動の可能性が示されたとした。

一方で、本研究でAIの俳句を選定した人や作品を評価した人は主に俳句については素人であり、解釈が容易な作品が高い評価を受けた可能性があると推測した。今後は、被験者を熟達者にしたうえで研究を行うとしている。