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附属図書館大規模改修へ 10月中入館不可に

2008.07.16

京都大学附属図書館で今年10月から来年3月にかけて、大規模な改修工事が行われることが明らかになった。これに伴い同図書館は10月中全館利用できなくなる。11月からは3階と1階の一部を除いて利用可能となる予定。

今回の改修の目的は利用者スペースの拡大と利便性の向上。主な対象は3階で、現在情報端末室などを仕切っている壁を取り払うとともに、パソコン数、閲覧席数を増やし、研究個室、グループ学習室の数も増やす。現在3階にある事務室を4階に移転することにもなるという。大きな騒音が予想される工事については10月に集中して行い、できるだけ機能停止の期間をのばさないよう計画している。

1階には現在新聞・雑誌閲覧スペースのある場所に24時間利用可能の学習室と飲食可能エリアを設けるほか、貴重図書閲覧室を拡大する。1階の工事部分は来年1月に完成予定。

また、2階については8月に1週間ほどかけて書架を増やし、利用頻度の高い3万冊ほどの図書を地下書庫から移動する。

附属図書館ではホームページ、館内の意見箱、学生生活白書、キャンパスミーティングなどで「利用可能時間をのばしてほしい」「席数を増やしてほしい」などの要望をこれまで数多くうけており、改善を検討していた。昨年秋に京大の重点アクションプラン「附属図書館教育研究支援環境の整備」で具体案を提示し、役員会で承認をうけた。その後施設環境部等との打ち合わせを経て今回の工事の概要が決定した。

当初夏休み中を目標に計画をすすめていたという附属図書館だが、改修が大規模で多岐にわたるために後期からの工事となった。数多くの学生が訪れる図書館であるだけに、1ヶ月間の閉館は学生生活に大きな影響を与える。同図書館では早急にホームページや機関誌、館内掲示などで周知を徹底させるとともに、閉館中も臨時貸出しなどが行えるような体制を検討している。

《本紙に写真掲載》