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2台ピアノの調べ 創立記念行事音楽会

2008.07.16

6月17日、京都大学創立記念行事音楽会「プリムローズ・マジック〜2台のピアノ」が京都コンサートホールにて開かれた。52回目となる今回は、石岡久乃さんと安宅薫さんのピアノ・デュオ「プリムローズ・マジック」が2台のピアノを演奏した。会場には学生・教職員など京大関係者が約500名、地域住民が300名弱訪れ、2台のピアノが織りなす調べにしばし外の喧噪を忘れ、聞き惚れていた。

2台ピアノ演奏者は日本国内では珍しく、一昨年はドラマ「のだめカンタービレ」の吹き替え演奏を務めた。2人は18年前の創立記念行事音楽会でも演奏している。

音楽会では、モーツァルト作曲「2台のピアノのためのソナタニ長調K448」を皮切りに、ルトスワフスキー「パガニーニの主題による変奏曲」や、映画「ウェストサイド物語」の劇中曲も披露された。

創立記念行事音楽会は学生部の課外教養行事の一つ。秋の「能楽鑑賞会」と併せ、学生と教職員の教養を高める目的で昭和31年から開催されている。法人化以降は、吉田や桂キャンパス近郊の住民も招き、京大生のサークル活動や日常生活における近郊住民との軋轢を緩衝する位置づけもされてきている。昨年の音楽会は、京大OBの近藤等則さん演奏によるフリージャズであったが、「期待していたのと違う」という近郊住民の声や、演奏開始直後に席を立ってしまう姿が散見されたため、今回はオーソドックスな音楽会になった。

参考に、プリムローズはサクラソウ科の植物「イチゲサクラソウ」のことで、ジャムや化粧品によく使用するハーブ。花言葉は「青春」とのこと。

《本紙に写真掲載》