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フィールド科学教育研究センターは5月10日、芦生研究林と舞鶴水産実験所におけるフィールドワーク実習の動画11本を公開したと発表した。実習動画の一般公開は、同センター初の試みだ。

今回公開されたのは、芦生研究林から3本、舞鶴水産実験所から8本。教育研究船「緑洋丸」に乗船して底生生物採集を行う動画、底生生物からDNAを抽出してPCR法で増幅する動画などがあり、教員や技術職員による解説を聞きながら、学生が実習を行う様子を見ることができる。2月に先行して公開した瀬戸臨海実験所、白浜水族館、北白川試験地の動画と合わせると、合計5施設16本の動画が公開されており、同センターの公式サイトや京大オープンコースウェアから閲覧できる。

同センター企画情報室の中村はる奈氏は本紙の取材に対し、一般公開に至った経緯について、「昨年度、来日できない短期留学生のために英語テロップ入りの映像を作成し、実習映像を配信した。その後、学生実習に興味のある高校生や学び直しの機会を求めている社会人などに活用してもらおうと一般公開することになった」とコメントしている。

【乗船実習の様子（フィールド科学教育研究センター提供）】