900年の伝統を踏みしめて 賀茂競馬足汰式(2022.05.16)

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5月1日、上賀茂神社で3年振りに「賀茂競馬足汰式」が行われた。天候が危ぶまれる中の開催であったが、折よく青空が覗いた。

足汰式とは、競馬という神事の下準備となる儀式である。10頭の馬を走らせ、5日の本番に出場する2頭ずつの組み合わせを定める。速度だけでなく、鞭の差し方などの作法までが評価対象となる。足汰式も神事であるため、ただ馬を走らせるというだけでなく、様々な作法を守り伝統的な衣装、馬具を用いる。馬に乗る「乗尻」はベテランから中高生までおり、小さな頃から休みの日も懸命に努力を重ねているという。馬上の彼らは練習の日々を感じさせる堂々とした姿を見せ、神事の厳かな雰囲気を漂わせた。

かつての競馬には未調教の馬が使われていた。それを乗りこなすための「賀茂悪馬流」という独特の馬術、調教方法が編み出され、今日に伝わっている。今回引き出された馬たちのなかにはたくさんの見物客に緊張し暴れるものも見受けられたが、ひとたび勝負が始まればどの馬も乗尻と息の合った迫力ある走りを見せた。

競馬は天下泰平・五穀豊穣を祈り平安時代から900年以上続く行事であるだけでなく、「葵祭」の名で知られる祭祀の前儀でもある。葵祭は例年5月15日に行われる。一昨年と昨年に引き続き、今年も行列は新型コロナウイルスの感染防止のため中止が決まり見物は叶わないが、自室で京都の歴史と伝統に思いを馳せるのもまた一興だろう。(楽)

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【客の目の前を駆ける大迫力のサラブレッド】

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