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本庶氏 ユーチューブ開設 ノーベル賞研究を語る

2021.10.16

本庶佑・京大特別教授が「本庶先生のランチョンセミナー」と題するユーチューブチャンネルを開設し、10月15日に初回の動画を公開した。

MBSアナウンサー高井美紀氏との対談形式で全6回、毎週金曜日に配信する。研究や研究支援に興味がある人を対象に、がん免疫療法や科学研究の未来、新型コロナウイルスなどについて本庶教授が講演する。ランチョンセミナーは昼食時に食べながら話をきく人たちへ開くコンパクトな講演を意味し、1回目の動画は15分ほどで構成されている。

2018年10月に本庶氏はノーベル生理学・医学賞を受賞。これを記念し、かねてより基礎医学研究の一層の加速や研究者への支援充実の必要性を感じていたことから「有志基金」を設立した。自身のノーベル賞賞金を原資に一般に寄付を募って基金を拡大し、研究者の支援の充実を目指す。今回のユーチューブチャンネルはその周知の一環として開設した。今後この有志基金をはじめ、本庶教授の研究内容や活動内容を幅広く発信していくとのことである。

医学部基礎第一講堂にて撮影された本動画の中では、免疫チェックポイントPD‐1研究に関して基礎知識の平易な解説や研究開始のきっかけとなった出来事はもとより、研究者に求められる3つの素養や湊長博総長らとの共同研究を1992年発表した際の苦労、さらには阪神タイガースにまつわるプライベートな話などが紹介されている。